カネカが開発、5G対応のスマホ用フィルムの実力
採用が決定
カネカは、自社開発した第5世代通信(5G)対応の超耐熱ポリイミドフィルム「ピクシオSR」で、年内に発売予定の新型スマートフォンへの採用が決まった。フレキシブルプリント回路基板用部材に使う。同社は現行の4G通信対応スマホに従来品を供給しており、5G対応品で精度を高めた。2023年度までにピクシオSRの年間売上高で150億円を目指す。
ピクシオSRは、独自のポリイミド分子設計により、5Gで使う高周波数帯での伝送損失を従来品比で約半分に抑えた。従来品を含む「ピクシオ」は、接着層がフィルムと一体化している。加工時に銅箔(はく)との間に新たな接着剤の使用が不要で、基板の薄型化が可能という。
カネカは5G対応スマホの普及や、5G技術を活用した製造現場での機械制御などで、拡大する対応部材の需要を取り込んでいく。
ピクシオSRは、独自のポリイミド分子設計により、5Gで使う高周波数帯での伝送損失を従来品比で約半分に抑えた。従来品を含む「ピクシオ」は、接着層がフィルムと一体化している。加工時に銅箔(はく)との間に新たな接着剤の使用が不要で、基板の薄型化が可能という。
カネカは5G対応スマホの普及や、5G技術を活用した製造現場での機械制御などで、拡大する対応部材の需要を取り込んでいく。
日刊工業新聞2019年5月9日