「串カツ田中」時短営業でも売上げ伸びて二度美味しい

土日のファミリー層増える、従業員の生産性向上も

 外食チェーンの串カツ田中ホールディングス(HD)が営業時間の見直しを進めている。流通業界では深刻な人手不足から営業時間見直しの動きが広がっているが、串カツ田中HDでは2018年8月から実証実験を開始。これまで営業時間の短縮が売上高減少にはならず、時短店舗の8月から19年2月の平均売上高は前年に比べ上がっているという。

 実証実験の対象は全店舗の4割に相当する80店舗(直営店を中心に加盟店も含む)。土日祝日の開店時間と閉店時間を前倒しし、平日の深夜営業を1時間短縮した。

 ある店舗では、土日の開店時間を14時から12時に変更。閉店時間は2時から1時に変えた。平日は17時開店のまま、閉店時間だけ2時から1時に短縮した。土日の営業時間は延びたが、1週間でならすと労働時間は3時間ほど短くなった。この時間帯にしたのは、18年6月から実施した全店規模の禁煙で、土日の昼食に利用するファミリー層の来店が増えたことがある。

 金額は非公表だが、同社によると平日に利用するサラリーマンの売り上げは7%減少したが、土日のファミリー層の売り上げが10%増えた。営業時間を短縮しても売上高がアップする結果を得た。

 同社は短縮営業で良い結果が出ていることを受け、フランチャイズ加盟店にも展開する意向だ。従業員の労働時間が減り、生産性も向上しており、こうした職場環境改善を続けていく計画だ。

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