テスラ向けの新型EV電池、パナソニックが国内生産へ

日米2極体制で需要変動に対応

 パナソニックは米テスラ向けの電気自動車(EV)用新型電池を住之江工場(大阪市住之江区)で生産する方針を固めた。テスラと交渉を重ねており、まとまれば2019年度内にも生産を始める。当面は共同運営の「ギガファクトリー(米ネバダ州)」だけで新型電池を生産する計画だった。パナソニックは大規模投資を抑えつつ、需要変動にも対応しやすい日米2極生産体制が最善と判断し、テスラに申し入れた。

 住之江工場(大阪市住之江区)では現在、テスラ向けの旧型円筒形車載電池「18650」を生産しており、15年以前に発売されたEV「モデルS」「モデルX」などに使われている。一方、17年発売の同「モデル3」には「2170」と呼ばれ、サイズが大きくエネルギー密度も高い新型電池が採用されている。

 今後、モデル3以前に発売したモデルSなどの需要飽和が見込まれる。同工場で旧型電池の生産能力が余剰となるため、設備の一部を変更すれば新型電池の生産に充てられる。

 現在、新型電池は「ギガファクトリー」で生産されているが、テスラはパナソニックの電池セルの生産量が足りず、モデル3の生産を制約しているという。

 一方、パナソニックはギガファクトリーに設置した新ラインを早期にフル生産に移行し、既存ラインを改良することで増産要請に応える方針。さらに住之江工場でも新型電池を生産し、テスラがモデル3の生産を現状比4割増の週7000台超に引き上げても、十分な生産能力を確保する計画だ。

日刊工業新聞2019年4月24日

  

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