トヨタの中国向けEV、電池調達はパナソニックから。CATLも虎視眈々

 トヨタ自動車は2020年に中国で発売する電気自動車(EV)に、パナソニックのリチウムイオン電池を採用する方針を固めた。両社は17年12月から車載用角形電池事業で新たな協業の検討を進めている。すでにハイブリッド車(HV)用電池で提携関係にあるパナソニックからEV用電池の調達も開始し、EVの生産量が増加した段階で中国の電池メーカーなどからの調達も検討する見込み。EV生産の本格化に向けて体制整備を急ぐ。

 トヨタは20年3月をめどに中国で投入する小型スポーツ多目的車(SUV)「C―HR/イゾア」ベースのEVに、パナソニックの電池を搭載する計画。20年代前半に10車種以上のEVを中国やインド、日欧米で販売するトヨタにとって、トヨタブランドで生産・販売する第1弾の車種となる。

 中国では19年にEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの一定規模の販売を義務づける新エネルギー車(NEV)規制が導入される。トヨタはNEV規制に対応するため、C―HRをEV仕様に改良して売り出す。パナソニックとの提携深化について、トヨタ幹部は「信頼関係があるので協議を進めている。安心感がある」と語る。

 パナソニックはトヨタのPHVにも電池を供給し、HV用電池はプライムアースEVエナジー(PEVE、静岡県湖西市)をトヨタと共同運営している。パナソニックは、補助金支給も絡む中国政府の車載電池の認定制度「ホワイトリスト」への登録も目指す。

 トヨタのEVの生産拡大に伴う電池の調達先では、中国・寧徳時代新能源科技(CATL)が候補に浮上している。CATLの電池は中国向けのEVで日産自動車が採用し、ホンダも搭載を見込む。
SUV「C―HR」。20年に中国でEV仕様にして投入する予定

日刊工業新聞2018年12月12日

  

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