吉本興業とＮＴＴは２１日、第５世代通信（５Ｇ）などの情報通信技術を用い、遊びながら学べる教育コンテンツを国内外へ配信する基盤「ラフアンドピースマザー」を１０月にも始めると発表した（写真）。那覇市に事業運営会社を月内に設立する。資本金や出資比率は非公表。両社に加え海外需要開拓支援機構（クールジャパン機構）が段階的に最大１００億円出資する。

　ゲーム感覚で吉本興業の芸人が算数や社会などを教える携帯端末用アプリケーション（応用ソフト）を開発する。４Ｋカメラが撮影した高精細映像をリアルタイムに圧縮・伝送するＮＴＴの技術「キラリ！」を用い、吉本の芸人と一緒にダンスを学んでいるかのようなサービスも検討。こうしたコンテンツの世界観を体感できるアトラクション施設を沖縄県内に設置する。

　ＮＴＴの澤田純社長は「５Ｇなど最新ＩＣＴの活用で一人ひとりの学習理解度に合った多様なコンテンツが可能になる」と語った。