車載強化に突き進む日本電産・永守氏の狙い

オムロン子会社、1000億円で買収

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永守氏
 日本電産は16日、約1000億円を投じてオムロンの車載電装部品事業を買収すると発表した。ECU(電子制御ユニット)など制御関連の製品・技術を獲得し、自社のモーターと組み合わせてモジュール(複合部品)化を加速し、車載事業を強化する狙い。2019年10月頃に手続きを完了する予定。

 買収するのはオムロンの子会社「オムロンオートモーティブエレクトロニクス(愛知県小牧市)」を中心とする車載電装部品事業全般で、同事業の18年3月期の売上高は1331億円だった。

 同日会見した日本電産の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は「特に中国の完成車メーカーからモジュール需要が高まっている。オムロンからの事業譲渡を受け、市場変化に対応する」と話した。

 オムロンオートモーティブはキーレスエントリーなどボディー系やモーター、電源などを対象とした制御製品が強み。日本電産は14年にホンダ系のホンダエレシス(現日本電産エレシス)を買収し、モジュール化戦略を本格化した。それでも足元では「ECU関連のキャパシティーは不足している。オムロンの500―600人の技術者を獲得できることもメリット」(永守CEO)と述べた。またセンサー技術などを融合させ、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転でもシナジー創出を狙う。

 今後のM&A(合併・買収)についてはモジュール化をさらに進めた「プラットフォーム化に取り組む」(同)と方向性を示した。

日刊工業新聞2019年4月17日(自動車・輸送機)

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