物流資材の位置情報、無充電10年以上を管理するデバイス

アルプスアルパインが量産開始

長期連続稼働デバイス「ライカナー」
 アルプスアルパインは、物流管理用の長期連続稼働デバイス「ライカナー」を開発、量産を始めた。IoT(モノのインターネット)に適した無線通信規格「シグフォックス」とWi―Fi(ワイファイ)技術を組み合わせることにより、無充電で10年間以上の連続稼働を実現した。屋内外でのカゴ台車やパレットなどの物流資材の位置情報を低消費電力・低価格で管理する。

 価格は1個3000円(消費税抜き)程度から、詳細は個別見積もり。同社が物流資材管理向けのデバイスを開発したのは初めて。

 アイルランドの工場でまずは5万個生産し、欧州の大手物流企業を中心に売り込む。2019年度中に日本、米国でもビジネスを広げ、早ければ20年度中にも年間数十万個の生産体制にする計画。

 ワイファイで位置情報を測位し、シグフォックスでその情報を送信し、クラウド経由で管理する。デバイスには温度センサー、3軸加速度センサーを搭載。その組み合わせによって特定のパターンの時だけ位置を知らせることもできるため、消費電力を抑え、電池の寿命を長持ちさせる。1日3回移動した場合、10年以上の連続稼働が可能という。

 測位精度は50メートル程度。寸法は長さ4インチ(約10センチメートル)×幅2インチ(同5センチメートル)。防塵・防水性能は「IP67」相当。動作温度範囲はマイナス20度C―プラス60度C。

 シグフォックスは、消費電力が少なく広域に無線通信できる技術「LPWA」の一つで、フランスのベンチャー企業のシグフォックスが提供している。

 国内では京セラコミュニケーションシステムが同社と業務契約を結んでおり、今回、アルプスアルパインが京セラコミュニケーションシステムと協業した。

日刊工業新聞2019年4月11日

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