人手不足の保育園に救世主、「クマ型育児ロボ」の実力

グローバルブリッヂホールディングスが本格展開

 グローバルブリッヂホールディングスは直営の保育園向けに、クマ型育児ロボット「VEVO(ヴィーボ)」を本格展開する。直営保育園7施設と東京オフィス、大阪オフィスの9カ所に、12日までに1台ずつ配備予定。東京・東池袋園に実証配備している1台と合わせ、計10カ所でロボ配備を終える。5月以降は東京オフィスを通じて、一般保育園にも外販を図る計画。保育士不足問題が深刻になっており、ロボットの活用で改善を図る。

 ヴィーボは保育園児たちに親しみを持ってもらうため、身長を70センチメートルに設定。園の入り口や玄関などに設置、園児や親が持つキーホルダーを通じて園児一人ひとりを認証する。キーホルダーをかざすことで登園や退園時刻を記録、さらにセンサーとの連動で昼寝時間や個別園児の情報を記憶する。

 「はるかちゃん、誕生日おめでとう」「今日は1時間、お昼寝ができたね」といった会話ができる。保育園に送迎する共働きの親やシングルマザーなどは園におけるわが子の1日の状況が気になるが、ヴィーボとのやりとりでそうした状況を把握できる。

 おむつに装着したセンサーとの連動で発熱などの体調変化をチェックしたり、体動検知でうつぶせ寝の早期発見をしたりする。

 保育士は仕事の範囲が広く、一人ひとりの園児の安全や健康管理で体力的、精神的負担が大きいとあって人手不足問題が深刻だ。保育士を確保できないため、保育園を開園できないケースも増えている。ヴィーボの活用で、そうした環境の改善と業務効率化を図る。同社は介護施設も運営しており、ゆくゆくは介護施設でもロボ活用を図る計画だ。

日刊工業新聞2019年4月12日

  

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