「こだわり酒場のレモンサワーの素」想定を超えて売れている理由

 「自宅で本格レモンサワーが味わえる」というコンセプトでサントリースピリッツ(東京都港区)が、2018年に発売した「こだわり酒場のレモンサワーの素」が同社の想定を超えて売れている。炭酸水で割るだけという手軽さや、俳優の梅沢富美男氏を起用したテレビCMが話題で販売が増加。18年2月の発売当初は年間36万本を想定していたが、最終的には年間456万本を販売した。

 「飲食店のレモンサワー人気を踏まえ、家庭でもレモンサワーを楽しみたいというニーズがあると分析。製品開発をスタートした」と、開発の中心メンバーである杉山誠二課長は振り返る。ハイボールブームなどで炭酸水を常備する家庭が増えたこともあり、炭酸水を注ぐだけという商品形態を着想した。

 新製品で求めたのは「お店で出るような本格的な味わい」(杉山課長)だ。開発チームは日本全国の居酒屋やバーなど200カ所をめぐり、理想の味を追求。梅沢富美男氏が全身黄色の「レモン沢富美男」に扮(ふん)するCMも話題となり、販売を後押しした。

 今後は、缶チューハイや業務用など、新たな領域での展開を進める方針だ。瓶もデザインも一新し、商品名である「こだわり酒場のレモンサワー」の訴求を強化。瓶、缶、業務用と連動で、ブランドを育てる。

 飲食店の味を目指して開発された同商品が飲食店に逆輸入されるのは面白い。同社は全国1万店での提供を目指している。(南東京支局長・鳥羽田継之)

日刊工業新聞2019年4月12日

  

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