ナチュラルローソンは“開発の実験場”、次はゆでたまご

 健康をテーマにしたローソングループのナチュラルローソン(約140店舗)は、素材やおいしさにこだわるだけでなく、ブームになりうる食品や食材、化粧品など“とんがった商品”が特徴。ローソン社内でも実験場に位置付けている。健康への意識の高まりを追い風に新たなニーズ・顧客層の開拓に挑戦している。

プロテイン着目


 ローソン本社で開かれるナチュラルローソン向けの新商品会議は毎月1回正午から。通常の青いローソン商品とは異なり、海外で人気の麺類や輸入菓子、素材重視のサラダ、低カロリー高たんぱくの機能性食品などが、竹増貞信社長や開発担当役員たちの前に並ぶ。竹増社長らは若手開発担当の説明を聞きながら新商品を試食し最終判断を下す。商品開発者は若手を中心に女性が8割を占める。

 谷山亜季中食商品本部ナチュラルローソン部マーチャンダイザーもその1人だ。約2年前にプロテイン(たんぱく質)に着目。ジムで筋トレをする人向けのプロテインを使った商品が、パウダーやプロテインバーしかないことに気付き、豪州からナッツ入りのプロテインボールを輸入したところ、追加輸入するほど売れた。

20―30代が支持


 その後、プロテインは筋トレをする人だけでなく、しない人にも需要があることが分かり、2018年2月には袋入りのブラックペッパーやレモン味などの鶏のささみバーを発売した。これらも、通常の健康関連食品の20倍を売り上げるヒット商品となった。

 同年6月には、コラーゲンなども追加したささみを使ったソーセージバーを発売。約50種類をそろえるプロテイン関連商品は、18年下期だけで前年同期比44%増と販売好調だ。良質なたんぱく質を手軽に摂取できるため「筋力をアップして美しい体形を維持しようとする20代や30代の女性らの支持を得ている」(谷山氏)という。

 ヒット商品を仕掛けてきた谷山マーチャンダイザーが次に注視しているのが、ゆでたまご。「5月にはプロテインを多く含む白身とナッツを組み合わせた商品を発売する」(同氏)。近年はナチュラルローソンのヒット商品がローソンの店頭に並ぶこともあり、今後も健康関連商品を継続投入する。
(文=丸山美和)

日刊工業新聞2019年4月9日

  

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