“次世代の接客!?”を可能にする楽天のVR技術

楽天技研と会津大学が開発

 楽天技術研究所の益子宗シニアマネージャー(筑波大学教授)と会津大学の藤井靖史客員准教授らは、バーチャルリアリティー(VR)で遠隔地から接客できるシステムを開発した。大型ディスプレーにCGのキャラクターを表示する。店員の動きを計測してキャラクターの動きに反映する。店員は店舗の様子をヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)で確認する。勤務地を選ばず、遠方の店舗に“出勤”できる。4月に実証実験を予定する。

 店舗に大型ディスプレーと動作センサー、指向性マイクなどを配置し、遠隔のVRシステムとつなぐ。店員はCGのキャラクターになって店舗で接客する。アパレル店で洋服をお客に合わせてコーディネートしたり、回転すし店ですしネタやデザートの注文を聞いたりお勧めを紹介する用途を想定する。

 洋服は楽天市場に登録されている画像を利用してVRで試着することも可能。まずVRで色や柄の組み合わせを提案してから、店舗で実際に試着して似合っているか評価できる。アパレル店の試着室や回転ずしのテーブル席など、客が留まる空間にシステムを設置すると遠隔であっても親密なコミュニケーションが可能。着替えの際はカメラを隠す。勤務地や時間を柔軟に設定できる。

 VRを用いることで接客の可視化が可能。来店時のお客の服装と優秀な店員が勧めた組み合わせをデータ化して蓄積すると、人工知能(AI)で解析してECサイトのレコメンド機能に反映できる。

日刊工業新聞2019年4月3日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。