ドコモが連携、VR空間の触感体感技術はどんなサービスを生むか

アイデアコンテストを開始

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筋変位センサーを付けるとディスプレー上の鳥が手にとまった感覚を得られる
 NTTドコモはH2L(東京都江東区)と連携し、仮想現実(VR)空間の触感を体感できる「ボディーシェアリング技術」と第5世代通信(5G)を活用したアイデアコンテストを1日に始める。高速通信が可能で低遅延、多数接続が特徴の5Gは今までにないサービスが可能になる。9月のプレサービスを前に魅力ある5G対応サービスを生み出せるベンチャー企業を取り込む動きが携帯電話大手で加速しそうだ。

 H2Lは筋変位センサーでロボットやVRキャラクターにユーザーの手や腕の筋肉の動きを伝えるほか、他人の体験やVR空間の体験をユーザーの体に伝える技術を持つ。3月に都内で行われたドコモの5Gイベントでは、利用者の腕に巻いた筋変位センサーが電気で筋肉に刺激を与えることでディスプレーに映った鳥が自分の手に止まったかのような感覚が得られるH2Lの体験ブースが人気を集めた。

 このほか、沖縄県東村で撮影したマングローブ林のVR映像をヘッドセット越しに見ながらパドルをこぐ動作をすると、腕に巻いた筋変位センサーがこの動きを検知してVR映像中のカヤックが水上を進み、手に漕いだ水の抵抗が伝わる体験も可能にしている。

 ドコモは5Gプレサービス中に、H2Lの技術を生かして遠隔地にいるユーザーの動きと観光地の高精細映像をリアルタイムに連動させたサービスの実証実験を行う計画。筋変位センサーを巻くユーザーがプロの楽器演奏時の指の動きを体験できるサービスにも応用できそうだ。

 コンテストではこうしたサービスが可能な企業からのアイデアを専用ホームページで5月末まで募集する。優秀なアイデアはドコモとH2Lが試作品開発を支援する。

日刊工業新聞2019年4月1日

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