エアコン需要の波に乗れ、建材大手が強化するビジネス

YKK AP、窓改修を提案

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教室の窓改修(イメージ)
 YKK APは、公立の小学校や中学校、高校に向けて窓のリフォーム提案を強化する。国も教室内のエアコン設置やそれに伴う窓の断熱改修などを含む学校施設の整備推進を掲げており、同社では学校の教室内でのエアコン設置の拡大にあわせて、断熱効果の高い内窓の設置など窓改修の提案を進める。4月以降の受注を目指し、窓リフォームの新たな需要を取り込む。LIXILも同分野に注目しており、需要の取り込みが業界に広がりそうだ。

 国内の公立小中学校の教室のエアコン設置状況は49・6%にとどまり、残りの半分は空調がない状況。猛暑となった2018年夏には各地の学校で熱中症になる生徒が相次いだため、国は18年度補正予算でエアコン設置に約822億円を計上。19年度予算でも対策を進める構えだ。

 断熱性の高い窓はエアコンの効果を高めると同時に、電力消費を抑えて省エネルギーに寄与できることから、YKK APでは営業を強化することにした。実際の学校施設の窓改修にあたっては内外装・躯(く)体工事なしで、既存の窓と取り換え可能なカバー工法を用いる方針。既存の窓枠に新しい窓をかぶせる外窓や、既存の窓の内側に新たな窓を取り付ける内窓を提案する。壁を壊さずに設置できるため、大規模工事が必要ないメリットを訴求する。

 LIXILでは学校施設などが災害発生時の避難所としての機能を持つことを考慮。冬場の災害発生時などは、暖房が十分に使えない状況も多くあり、快適に過ごせる施設提案を進める。YKK APと同様に断熱性の高い製品による光熱費の抑制などをアピールする考えだ。

日刊工業新聞2019年3月29日

キーワード
エアコン設置 断熱性

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