ネット接続なしでOK、業務用空調「AIで運転制御」の仕組み
三菱電機が開発に着手
三菱電機は独自の人工知能(AI)を組み込み、部品寿命の予測や省エネルギー性の高い運転制御を可能にする業務用空調の開発に着手する。2021年ごろの商品化を目指す。AIに必要な情報処理を機器側が担い、インターネット接続をしなくても最低限の機能が発揮できるのを特徴とする。ネット接続が難しい既存の建物やITに詳しい管理スタッフの確保が難しい中規模施設などの需要を掘り起こす考え。
三菱電機は19年内に業務用空調の開発と製造を担う冷熱システム製作所(和歌山市)で実証試験を順次始める。三菱電機の独自AI技術「マイサート」を使い、機器内で情報処理するエッジコンピューティングを実現する。
振動や温度などからAIが部品寿命を予測することで、適切な時期に部品交換し、人手不足の中で点検の頻度も抑えられる。また、熟練の管理者のようなエネルギー効率の高い空調の運転制御を、AIにより自動化する。
施設に空調を導入する際、通信の設定などをしなくても、こうしたAI機能が使える。既設物件や中小規模のビルの需要をにらむ。
AIで主流の深層学習(ディープラーニング)は情報処理負担が重く、一般的にはネット接続した上でサーバー側で情報処理する。マイサートは処理負担が軽く、機器内の半導体でもAI機能を担える。三菱電機はすでに工作機械や自動運転システムでマイサートの応用を進めている。
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日刊工業新聞2019年3月22日