「F2」搭載の空対艦ミサイル、長射程化を研究へ

国産「ASM―3」をベースに、400キロメートル程度に延長

 岩屋毅防衛相は支援戦闘機「F2」が搭載する空対艦ミサイルの長射程化の研究を始めたことを明らかにした。開発が完了している国産の「ASM―3」をベースに進める方針。南西諸島エリアで活発な行動を繰り返す中国海軍の艦艇が、対空火器の長射程化を進めていることなどが背景にある。

 岩屋防衛相は19日の閣議後の会見で、「南西諸島などの厳しい安全保障環境を考えると、自衛隊員の安全確保のため、基本的にはすべてのミサイルの射程延伸研究が必要だ」とした上で、新たな長射程ミサイルは「F2後継機のF3も念頭に置いた開発になる」と述べた。

 2019年度からの新たな中期防衛力整備計画(中期防)では、隊員の安全確保のため、新たな地対艦および空対艦誘導弾の開発を行うと明記している。

 岩屋防衛相は「早期に開発に着手し、航空自衛隊の戦闘機に配備したい」と話した。具体的な射程については明言を避けた。ASM―3の射程は200キロメートルとされ、超音速で飛行し、慣性航法や衛星位置情報利用航法で飛ぶため、発射母機は対空火器の届かない遠距離から発射して安全帰還できるとされていた。

 中国など外国艦艇の射程延長に合わせ、開発ではこれを400キロメートル程度に延長するとみられる。

日刊工業新聞2019年3月20日

  

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