人と産業用ロボの「距離」を近づける安全センサーの実力

FUJIが名古屋大学などと開発

 FUJIは名古屋大学などと共同で、産業用ロボットと人間が1メートル程度の近距離で作業できるようにする安全センサーを開発した。レーザースキャナーなどの従来方式より0・5―0・8メートル短くでき、作業空間のコンパクト化が図れる。2019年度に国際認証取得と製品化を進め、20年度の市場投入を目指す。人間と一緒に作業できる協働ロボットの市場拡大を見据え、社内外への展開を計画する。

 山田陽滋名大工学部教授(機械システム工学専攻)と電波式センサーを開発した。人間の手、腕、足などを3次元(3D)検出する方式のため、1メートル程度の近距離でも安全性を確保できる。国際電気標準会議(IEC)が策定中の安全センサーの国際認証「IEC/TS62998」に準拠しており、策定後に認証取得し製品化作業に入る。

 明和(愛知県安城市)で実施した実証実験では、レーザースキャナーに比べて部品組み立ての時間を8%短縮できた。作業空間をコンパクト化したことで、人の移動時間を短くできた。

 人間の安全性確保のための距離が必要なことが協働ロボットの課題になっており、FUJIではロボットメーカーに安全センサーの採用を提案する。また、自社でも新規事業の垂直多関節ロボットを手がけており、適用が可能か検討する。

日刊工業新聞2019年2月27日

  

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