スタートアップが統合失調症の全容解明に挑む

レスボ、検査システムは早ければ2021年の実用化を目指す

 レスボ(東京都大田区、小林宣文社長、050・5308・8561)は、精神・神経疾患の一つである「統合失調症」が免疫障害に由来するものかどうかを見分ける検査システムの臨床研究を進める。医師が統合失調症の患者に治療を施す際、通常実施する問診に加えて、客観的な生化学検査を判断材料に加えたい考え。早ければ2021年の実用化を目指す。

 臨床研究では、血液サンプルからの測定で、免疫障害を原因とする統合失調症の割合を確認する。検査などの中核部分は「精神・神経疾患バイオマーカー」として特許を取得しており、18年3月に試作システムを完成した。臨床研究を進め、近い将来、厚生労働省の認可を得たい考えだ。

 検査自体は、医師が採血した患者の血液を検査センターなどで調べる仕組み。その結果から統合失調症が免疫障害に由来するものか、環境要因に由来するものかを見分ける材料を提供。投薬する際の客観的な判断材料を医師に与える。

 統合失調症の治療は現状、医師の問診のみで投薬などの方針が決まるため、バラつきが生じる問題があった。医師へのヒアリングでは「統合失調症は未解明分野が多いため、得られる情報は一つでも多い方が良い」(小林社長)と肯定的な意見が得られたという。

 同社は15年1月に設立したスタートアップ企業。年間売上高は約1000万円、資本金は約5800万円。「19年中に増資したい」(同)という。検査システムに加えて、統合失調症の治療薬の開発にも取り組みたいとしている。
免疫障害に由来する統合失調症の検査システムのイメージ

日刊工業新聞2019年2月26日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。