工作機械100台連係へ共通基盤、ドイツ展示会で「全機能を発表する」

独工業会が9月のEMOで実演

 ドイツ工作機械工業会(VDW)は18日、独ハノーバーで9月に開く欧州国際工作機械見本市「EMO」で、複数社の工作機械や機器をデータ連係させる共通インターフェース「umati(ウマティ)」を使い、100台規模の機械をつないだ実演をすると発表した。工作機械8社などと開発中で、クリストフ・ミラー理事は同日開いた会見で、「EMOで全機能を発表する」と話した。

 「umati」は産業用データ通信規格「OPC UA」上で稼働する。2017年ごろから、VDWの主導で、ドイツの工作機械や制御メーカーと開発してきた。100台規模の実演は初めてとなる。

 EMOは世界最大級の工作機械見本市の一つ。今回は9月16―21日に開催する。出展者数は、出展募集の開始から18年末までに前回の同期間に比べ約5%増の1780社になった。開催までに前回並みの2100社超の出展を見込む。

VDW理事のクリストフ・ミラー氏に聞く


 来日中のクリストフ・ミラー独VDW理事にEMOの出展動向などを聞いた。

 ―工作機械とデジタル技術の融合が加速しています。
 「デジタル、インダストリー4.0をテーマにした展示ホールを設けた。工作機械メーカーなど各社の提案を専用ホールで一堂に見られる。VDWとしてはスマート化の共通インターフェース『umati』を公開する。工場内の複数メーカーの設備、機械をつなぐものだ。今回の規模の実演は初めてだ」

 ―デジタル関連のスタートアップ企業が増えています。
 「前回好評だったスタートアップ向けの専用区画を拡大する。ソフトウエア会社など30―40社の出展を見込んでいる。製造業での情報セキュリティー、拡張現実(AR)、人工知能(AI)への関心は10年前とは比較にならないほど高い。伝統的な機械各社の取り組みに加え、若く創造的な企業に期待するところは大きい。また、付加製造(AM)技術については、金属3Dプリンター、スキャナー、材料、サービス関連の会社を集めた区画も用意する」

 ―19年の市況感を教えてください。
 「米中貿易摩擦など世界情勢が複雑になり、18年から鈍化するが成長は続く。ドイツ、東欧は堅調だ。英国の欧州連合(EU)離脱影響は読めない。中国からの出展は大手1社のキャンセルが前回あったが、今回は出展する中国企業が前回より増えている」
(聞き手=六笠友和)

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