特急でも観光でも映画でも“翔んでる埼玉”

観光で国内外から脚光を浴びるか

 3月16日から営業運転する新型特急車両「001系Laview(ラビュー)」を小手指車両基地(埼玉県所沢市)を公開した西武鉄道。池袋(東京都豊島区)―飯能(埼玉県飯能市)―西武秩父(同秩父市)間で運行する有料特急「ちちぶ」、「むさし」用車両。先頭の球面形状と客室の大型窓が特徴。西武鉄道にとって25年ぶりの新型特急で、年度末までに7編成を投入して現行車両を置き換える。

 アルミニウム車体に銀色の塗装を施し、風景に溶け込むようなデザインを狙った。建築家の妹島和世氏がデザインを監修し、日立製作所が製造。客室では無料無線LANを提供するほか、各席に電源コンセントを備え、通勤と観光、両方のニーズに応えた。

 後藤高志会長は「これからの西武鉄道を象徴するフラッグシップトレイン。単なる移動手段ではなく、ラビューに乗ることが目的となってほしい」と話す。新型特急のプロジェクトが発足した2014年は西武HDが上場した年で「グループも成長段階に移行した時だった」と、思い入れもひとしおだ。

 “今まで見たことのない特急車両”がコンセプト。引き渡し前には山口県の工場まで足を運んだ。「成長を象徴するフラッグシップトレイン」の出来栄えに満足しきり。

 観光客の拡大を担う新型車両。埼玉県でも2月1日から6カ月間、秩父地域の1市4町で2次元コード「QRコード」決済を活用したキャッシュレス化の実証実験を始めている。商店街などの各店舗のほか、秩父鉄道や西武鉄道など交通施設、観光施設、長瀞ライン下りの体験施設など132カ所でQRコード決済を利用できる。地域の観光振興やインバウンド(訪日外国人)の利便性向上を図る。

 対象は秩父市、小鹿野町、皆野町、横瀬町、長瀞町。利用できるサービスは「LINE Pay」「PayPay」「楽天ペイ」「Origami Pay」。

 上田清司埼玉県知事は「秩父地域は観光客の多いエリア。結果を踏まえて(キャッシュレス化を)広く浸透させていきたい」と話す。県は今後、県立博物館など公共施設や税金収納のキャッシュレス化を進めていくという。
商店街などでQRコード決済を活用した実証実験を始める(イメージ)


 奇しくも今月22日からは愛と爆笑の“埼玉ディス映画”「翔んで埼玉」が公開される。今年は埼玉が面白い!

日刊工業新聞2019年2月15日の記事に加筆

  

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