ANAが「737MAX」初発注、30機で総額は?

カタログ価格で約3830億円

 ANAホールディングス(HD)は29日、米ボーイングと欧エアバスの2社に小型ジェット機、計48機の発注を決めたと発表した。カタログ価格で算出した総額は約5490億円。2021年度から受領を開始し、25年度までに受領完了を予定する。傘下の全日本空輸(ANA)と格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)が既存小型機の更新機材に予定している。

 ボーイングへの発注は「737MAX8型機」。確定20機とオプション10機で、カタログ価格の総額は約3830億円。受領機はANAが運航する。最新機737MAXを発注するのは初めて。エアバスに発注するのは「A320neo型機」。全18機が確定発注で、カタログ価格の総額は約1660億円、運航するピーチはすでに同型機を8機発注している。

日刊工業新聞2019年1月30日



「小型機」に勢い


 英ロンドン郊外で開かれた航空宇宙産業展「ファンボロー国際航空ショー」が22日閉幕し、米ボーイングと欧州エアバスの会期中の受注実績は、2017年の「パリ国際航空ショー」(フランス)をいずれも上回った。新興国の格安航空会社(LCC)による小型機需要拡大の恩恵を受けた

 ボーイングは会期直前に契約した145機も含めて673機を受注し、17年パリの571機を超えた。小型機「737MAX」系が564機と大半だ。ベトナムのLCCのベトジェットは同機種を100機と大量発注。うち80機は胴体長がシリーズ最長の新型機737MAX10だ。

 エアバスは431機を受注し、17年パリの326機を超えた。こちらも小型機「A320」系が304機と多数を占める。発注元を明かさなかったが、新型機「A320neo」系100機の大型受注があった。エアバスはカナダ・ボンバルディアの小型機「Cシリーズ」事業を買収し、7月に「A220」に改称した。同機種も米国の新興航空会社から60機受注した。

 ボーイングは17年パリで、737MAXと中大型機「787」の中間にあたる新型機の構想を披露したが、続報はなかった。開幕前日の15日に各国メディアを集めたラウンドテーブルで、デニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)は「25年の就航を目指している」と従来の説明を繰り返した。

日刊工業新聞2018年7月23日

  

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