外食用ロボットが常連客と対話する日

QBITロボティクスがAI活用の接客ロボ開発へ

 QBITロボティクス(キュービットロボティクス、東京都千代田区、中野浩也社長、03・6261・6492)は、外食用ロボットを積極開発する。東京都渋谷区に2018年オープンした、ロボットがコーヒーを注ぐ「変なカフェ」や、ロボが受け付けをする「変なホテル」のシステム構築で得た知見を生かす。テークアウト用のビールやカレーを出すロボを計画。人工知能(AI)を使い、常連客と対話する接客ロボ開発も目指す。

 キュービットはサービス系のロボシステム構築を得意とする。18年11月にコーヒー大手のUCCホールディングスから出資を受けたのをはじめ、本社を東京都品川区から移した。オフィス面積が約3倍の同330平方メートルになり「インドや台湾など、ロボット工学を学んだ海外学生の志願も増えている」(狩野昌央会長)という環境を追い風に、事業を拡大する。

 外食用ロボは、人手不足を背景とした省人化機械のイメージが強い。ただ、例えばコーヒーでは外食チェーンやコンビニエンスストアの商品、オフィス設置のサーバーマシンなどがあり、ロボ導入による差別化だけでは競争力に限界がある。

 コーヒーやビールなどを注ぐロボシステムは、UCCグループの自社展開だけでなく、空港や不動産会社、鉄道会社が手がける店舗などの利用を想定する。ユーザー企業の形態や立地に応じ、食事メニューもカスタイマイズし競争力を高める。

 併せて、高齢者や常連客向けの接客ロボ開発も目指す。AI学習で利用者の好みを覚え、おすすめのメニューを提供したり、簡単な会話を通じて食事などコーヒー以外の注文を取るといったサービスの展開につなげていく。

日刊工業新聞2019年2月1日

  

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