フィルムメーカーがインフル予防で大活躍

富士フイルムの「ハイドロエージープラス」は何がすごい?

 富士フイルムは同社の銀系抗菌剤を含有したアルコール清拭(せいしき)材について、自治体や学校と連携してインフルエンザの予防効果を実証する。神奈川県内の中学校での拭き掃除に同社の「ハイドロエージープラス」を用い、1日一度の掃除でも予防効果が得られる点を検証する。

 インフルエンザ対策ではアルコール除菌が用いられるが、アルコールはすぐに蒸発するため効果が短い。同社は写真フィルムメーカーとして培った銀に関する知見を生かし、ハイドロエージープラスを開発。アルコールによる除菌に加え、乾燥後は銀成分で膜を形成するなど効果を持続する。拭いた後24時間後でも除菌効果が99・99%続くとしている。

 先行して2017年度に神奈川県松田町の松田中学校で、3年生がハイドロエージープラスを使った除菌清掃を毎日実施。未実施の1年生ではインフルエンザが流行し、学年閉鎖をしたが、99人いる3年生のインフルエンザ発症数は4件にとどまった。18年度は同箱根町や南足柄市などで計3200人超が実証実験に順次参加しており、予防効果に関するデータの有意性を高めていく。

 一般消費者への認知度向上も目指す。従来の用途は医療現場などの業務用だったが、一般向けのスプレーやクロスをドラッグストアやインターネット経由で発売。細菌やウイルス、カビなどに効果がある点を生かし、家の掃除やにおい防止、子ども向けの除菌といった用途で訴求する。

日刊工業新聞2019年1月23日

  

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