干潟の清掃から学ぶ仕事の基本

アシザワ・ファインテック、会社を挙げて谷津干潟の清掃活動に参加

 アシザワ・ファインテック(千葉県習志野市、芦沢直太郎社長、047・453・8111)は、1988年に国の鳥獣保護区に指定され、93年には「ラムサール条約登録湿地」となった谷津干潟(千葉県習志野市)の清掃に取り組んでいる。同干潟の清掃を始めた経緯や活動を通して得た学びなどについて芦沢社長に聞いた。

―谷津干潟の清掃を始めた経緯は。

 「03年に従業員が個人的に参加したのが始まりだが、できることは皆でやっていくべきだと私が号令をかけ、会社として取り組むことになった。04年から毎月1回、平日午後に清掃を始めた。従業員の気付きの中から生まれた活動で、心強かった。5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動の一環として毎日30分間の清掃のほかに、第2土曜日に社内を大掃除している。現在はその分担の一つとして同干潟の清掃も行っている。交代制で全員がかかわれるようにしている」

―環境への取り組みに力を入れています。

 「経営理念として、資源を有効活用して人類の発展に貢献することを掲げている。機械メーカーにとって、安全・安心・品質が第一だが、自然環境があるからこそ事業活動が成り立っており、谷津干潟の清掃も自然へのささやかな恩返し。04年に中小企業を対象にした環境マネジメントシステム『エコアクション21』の認証を取得した。また5S活動も環境整備であり、あらゆる仕事の基本だ」

―地域からも評価されているようです。

 「当社には110年以上の歴史があるが、東京都から移転してまだ29年だ。谷津干潟の清掃活動などを継続することで『よくやっている』『いい会社だ』といわれるようになった」

―谷津干潟の清掃は従業員にどのような影響がありましたか。

 「微粉砕・分散技術は原料の微細化により、製品の小型化、つまり省資源・省エネ化につながるなど、事業を通して地球環境の改善に役立っているという認識はある。ただ、より直接的な環境活動を通して自分と環境とのかかわりが分かりやすくなり、環境意識が向上した」
(文=千葉編集委員・中沖泰雄)

日刊工業新聞2019年1月11日

  

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