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航続距離は4割増し!日産リーフ、新モデル

 日産自動車は9日、電気自動車(EV)「リーフ」に、航続距離を既存モデル比で約4割延ばした新モデル「e+(イープラス、写真)」を追加設定し23日に国内発売すると発表した。搭載するリチウムイオン電池の容量を同55%増の62キロワット時に増やし、1回充電当たりの航続距離458キロメートル(WLTCモード)を実現した。加速など走行性能も高めた。通常の街乗りは既存モデル、長距離利用や充電頻度が高いユーザーはイープラスとのすみ分けでEVへの幅広い需要を取り込む。

 前会長のカルロス・ゴーン容疑者が逮捕されて以来初の新商品発表会となった。ダニエレ・スキラッチ副社長は「イープラスでリーフの魅力はさらに高まる。EVのリーダーとしての地位を堅持したい」と話した。

 リーフイープラスの価格は416万2320円(消費税込み)から。米国で今春、欧州では2019年半ばに発売予定。パッケージング技術の工夫でサイズを抑えつつ電池容量を増やし、既存モデルの車内空間を維持した。

 電池の大容量化を契機に、リーフを住宅やビルとつなぎ電力を相互融通したり、災害時の非常用電源で利用したりする用途を積極提案する。リーフの18年1―11月累計の国内販売は1万4700台。
日刊工業新聞2019年1月10日

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