CESに見るトヨタ「自動運転車」の進化

カメラとセンサー強化

 トヨタ自動車は8―11日(現地時間)に米ラスベガスで開かれる家電・IT見本市「CES」で、新型の自動運転実験車「TRI―P4=写真」を披露する。高級車ブランド「レクサス」の旗艦セダン「LS」をベース車両とし、従来の実験車に比べて認識性能などを高めた。今春から自動運転テストへの導入を計画している。

 TRI―P4は両サイドの認識性能を向上させるため二つのカメラを追加したほか、自動運転車用に設計した画像センサーも前方と後方に加えている。ベース車両は「LS500h」。レーザーレーダー「LiDAR(ライダー)」は従来の実験車で使用しているシステムを踏襲し、デザインを新型LSに合わせた。

 人工知能(AI)研究開発子会社の米トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)が開発し、米トヨタモーターノースアメリカ(TMNA)で今春から製作する。

去年は?


 トヨタ自動車の人工知能(AI)開発子会社である米トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)は4日、米ラスベガスで9日開幕する「CES 2018」に自動運転の新型研究車両「プラットフォーム3.0」を出展すると発表した。車両の周囲360度をカバーし、200メートル先まで検知する光レーダースキャナー(ライダー)を採用。それまで屋根の上に大きく張り出していたライダーの高さを抑えつつ、外観デザイン面でも工夫を凝らしたという。

 これまでのTRIの自動運転車両では、今回と同じく米ルミナー製のライダーを採用していたが、前方のみの検知だった。それに対しプラットフォーム3.0ではルーフトップに同社製の高精細ライダーを4つ搭載。これにより、これまで検出が難しかった黒ずんだ物体まで認識でき、さらに車体の四隅の低い位置に埋め込んだ短距離用のライダーで、路上の小さい物体や子供を検知できる。

 デザイン面ではサンルーフの空間を活用してライダーやカメラのユニットをコンパクトに収納。バケツのような大型のライダーが屋根の上で回転する自動運転車の武骨なイメージを一新した。センサー格納部の外観も流線形にし、すっきりとした優雅な外観に仕上げた。

 「レクサス LS600hL」の車両をベースに開発。ミシガン州にある研究開発拠点のプロタイプ開発センターでこの春から少量生産に入る。


日刊工業新聞2019年1月7日

  

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