火星移住のための実習授業?京大が実施へ
京都大学の土井隆雄特定教授と山敷庸亮教授らは9日、将来の火星移住をイメージした実習授業を、米アリゾナ大学と8月5―10日に米アリゾナ州の郊外で行うと発表した。アリゾナ大の閉鎖環境施設「バイオスフィア2(B2)」を利用する。両大学の学生が5人ずつ参加し、宇宙飛行士の土井特定教授や米航空宇宙局(NASA)の現役宇宙飛行士らの指導を受けて活動に臨む。
実習は土井特定教授が宇宙に行ったときの短期ミッションを模した内容を想定する。分刻みの予定で、植物の小規模生態系の観察や環境の維持管理など隔離空間内での課題をこなす。参加学生は京大内で公募し、5月初めに決定する。土井特定教授は「2030年以降、有人宇宙探査などより大きな展開が起こったときに活躍できる人材を日本から輩出したい」と意気込む。長期的な実施を目指し、将来は諸外国を含めた他大学の参加も促す考え。
B2は人間が宇宙に移住する条件検討を行う施設。約1万3000平方メートルの敷地に熱帯雨林や海洋、サバンナなど地球の自然を模した環境や、宇宙農場や天体観測場、気圧調整室などの設備を持つ。
実習は土井特定教授が宇宙に行ったときの短期ミッションを模した内容を想定する。分刻みの予定で、植物の小規模生態系の観察や環境の維持管理など隔離空間内での課題をこなす。参加学生は京大内で公募し、5月初めに決定する。土井特定教授は「2030年以降、有人宇宙探査などより大きな展開が起こったときに活躍できる人材を日本から輩出したい」と意気込む。長期的な実施を目指し、将来は諸外国を含めた他大学の参加も促す考え。
B2は人間が宇宙に移住する条件検討を行う施設。約1万3000平方メートルの敷地に熱帯雨林や海洋、サバンナなど地球の自然を模した環境や、宇宙農場や天体観測場、気圧調整室などの設備を持つ。
日刊工業新聞2019年1月10日