「あえて白」アース製薬のトイレ用品マーケティング

 アース製薬は、白を基調としたトイレ用置き型洗浄剤「ToWhite(トワイト)」を販売している。カラフルな製品が多い市場に、あえて白い製品を投入した。最近ではトイレに貼るタイプやスプレー型消臭剤も発売しており、「トワイトシリーズ」として展開している。製品デザインを担当したマーケティング総合企画本部ブランドマーケティング部の小川裕加さんにその戦略を聞いた。(門脇花梨)

 ―なぜ白にこだわったのでしょうか。

 「清潔感を表現するには白だ、との発想が出発点だ。またアンケートでトイレに置く製品を目立たせたくないというニーズがあることが明らかになった。白を基調にすることが多いトイレで、白なら目立たないと考えた」

 ―どのような方をターゲットにしているのでしょうか。

 「掃除の時間を省いて、あいた時間を自分のために使いたいという人向けに開発を進めた。自分の時間を大切にする人は“ザ・日用品”というデザインは求めないのではと思い、今までにないシンプルなデザインにした」

 ―パッケージデザインにもこだわりがあるそうですね。

 「パッケージも白にし、店頭でカラーブロッキングできるようにした。他社の製品がカラフルなため、逆に目を引ける。花の部分も盛り上がるように加工した。手に取った段階から上質さを感じてもらえる」

 ―デザイン以外にもトイレで目立たないための工夫は。

 「スプレー型の消臭剤は、香りを微香性にした。存在を主張しすぎない。消臭成分もしっかり入っており、香りでごまかさない。トイレの消臭剤にありがちなきついにおいにならないようにした」

 ―今後、どのような展開を。

 「ラインアップを拡充するなどしてブランド自体を育て、シェアを獲得していきたい。今の時代、機能を訴求するだけでは売れない。トワイト以外の製品を展開する際も、今までにない画期的なパッケージを目指す」

日刊工業新聞2019年1月8日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。