「電源」の競争力を上げるぞ!TDKが30億円投資で国内増産へ

 TDKは標準タイプの電源を国内で量産するなど産業機器用電源分野の生産性向上に対し、2019年度からの3年間で約30億円を投じる。人とロボットが共創する生産現場の“自働化”の推進に向けた設備投資などを進める。子会社のTDKラムダ(東京都港区)グループ全体の生産能力を引き上げ、標準タイプの電源などの国内生産能力を16年3月期比で5倍にする計画。

 TDKは品質・納期、人件費の観点から自働化・ロボット化に向けた設備投資を加速する。長岡テクニカルセンター(新潟県長岡市)で標準タイプ電源の生産能力を引き上げ、消費地生産を推進する。17年度のグローバル生産比率は中国が約30%、マレーシア・クアンタンが約30%、同セナイが約20%、日本は20%弱だったが、21年度に日本の生産比率を25%まで高める。

 TDKは電源生産でマザー工場に位置付けるTDKラムダの長岡テクニカルセンターで、特注の電源を生産していた。だが、為替変動リスクや自然災害など外的要因に左右されずに顧客に安定的に供給するため、国内顧客向けの標準タイプ電源を国内拠点で生産できるよう体制を整備していく。

 また、各拠点で推進している特定工程内の自働化技術を別の拠点の同じ工程内に導入するといったグローバル展開にも取り組む。これまでに国内拠点のAC(交流)/DC(直流)の標準タイプ電源の組み立てセルラインに導入した設備を、18年にマレーシア・クアンタンのラインに導入した。こうした展開をさらに広げることで、どの拠点でも同じ品質の製品が作れるロケーションフリー体制を拡充する。

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日刊工業新聞2018年12月28日

  

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