幻想的な空間を生み出す不思議なガラスケース

西尾硝子鏡工業所、富裕層や百貨店のバイヤーに照準

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ハーフミラーの特性を生かし、幻想的な演出ができる「DUAL」
 西尾硝子鏡工業所(東京都大田区、西尾智之社長、03・3761・5494)は、ハーフミラーを活用した内照式ガラスショーケースの販売を本格化する。照明を点灯するとハーフミラーの効果で光や内部の景色が反射し、展示物を魅力的に演出する。同ケースを核とする完成品事業を第三の事業の柱とし、主力とするガラス・鏡加工や内装工事などを含め2022年5月期に18年5月期比46・5%増の売上高5億5100万円を目指す。

 内照式ガラスショーケースの名称は「DUAL(デュアル)」。5種類をラインアップしている。ハーフミラーの特性を生かし、照明が消灯している時は外部の光が反射して内部が見えない。点灯すると中が見えるほか、ケースの奥と側面に内部の景色が反射して展示物が永遠に続いていくような幻想的な演出効果が生まれる。

 今後はBツーC(対消費者)用とBツーB(企業間)用の2種類を製作。購入した宝石や高級時計を「飾るケースがない」といった富裕層や、鏡と光の演出で「商品の拡販につなげたい」とする百貨店などのバイヤーに訴求したい考えだ。19年1月23日に東京・有明の東京ビッグサイトで開幕する「第30回国際宝飾展」に出展する。

 西尾硝子は店舗用ショーケース製作でガラス同士を接着する際、接着剤の中に針の先ほどの気泡が生じないように精密加工できる優れた技術を持つ。この強みを生かして自社製品のデュアルを17年に販売開始した。デュアルを含む完成品事業の全売上高に占める割合は現在5%程度だが、「5年後に15%程度まで引き上げたい」(西尾社長)としている。

日刊工業新聞2018年12月27日

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