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明治安田生命、成長のカギは顧客の“健康増進”

生活の豊かさを訴求、健康診断の結果と連動した新保険の発売も
 明治安田生命保険の根岸秋男社長(写真)は13日までに日刊工業新聞のインタビューに応じ、顧客の健康増進を積極的に支援する方針を明らかにした。3月に始めた健康支援プロジェクトを順次拡充する。超低金利環境で、国内生保はかつての売れ筋だった円建て商品の販売抑制を余儀なくされている。顧客に訴求できる商品やサービスの開発が急務となる中、健康増進支援を事業の成長につなげるのが狙いだ。

 根岸社長は「保険商品による保障の提供だけではなく、当社とつきあうことで健康度が上がる。こういった生活の豊かさをどれだけ提供できるかに力を注ぎたい」と述べた。

 同社は2019年4月に健康診断の結果に応じて保険料の一部を現金還元する健康増進型保険を発売する計画。健康増進型保険を通して顧客の健康作りなどを支援する。このほか全国でウオーキングなどのスポーツイベントを開催して、契約者らを中心に参加を促す。

 根岸社長は「健康作りは途中で止めてしまう人が割と多く、どのようにフォローするかが課題」とも説明。健康作りを実施する顧客向けに独自のリポートを年に1度渡して、営業職員とともに健康作りを飽きることなく進められる体制を構築する。

 同社は17年に開始した中期経営計画が2年目にさしかかっている。根岸社長は「18年度は2年連続で最高益を更新しそうだ」との見通しを述べた上で、「業績とともに、顧客や従業員の満足度、正しい経営となっているかも重視して、しっかりと見ていかなければならない」と強調した。
根岸秋男社長
日刊工業新聞2018年12月14日

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