和紙を使った内装材、弱点克服で市場を開拓

障子紙なのに水拭き可能、ペットの引っかき対策にも

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和紙をPET樹脂でラミネートした内装材「ワーロンPETシート」
 ワーロン(名古屋市中村区、渡辺敬文社長、052・451・1456)は、和紙を用いた高機能内装材で市場開拓する。ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で和紙をラミネートした商品は看板や照明向けなどに用途を広げ、縮みにくい障子紙は組子が細いすり上げ障子向けなどを開拓する。2製品合わせて年間8000万―1億円の売り上げを見込む。

 PET樹脂でラミネートした「ワーロンPETシート」は接着技術を改良し、和紙らしさを保てるようにした。PET樹脂は破裂強さが従来の塩化ビニール樹脂に比べ3倍で、ペットの引っかき対策となる。伸縮性が低くたるみが発生しにくいため、サッシ内障子にも使える。水拭き掃除も可能。価格は大きさで異なり1枚3550―4100円(消費税抜き)。

 縮みにくい障子紙はパルプに特殊繊維を混ぜて縮みにくくした。組子の幅が狭いすり上げ障子(雪見障子)や建具に従来の障子紙を用いると結露でのりがふやけて剥がれ、組子が反る。縮みにくい障子紙を用いると反りにくくなる。

 通気性が弱く汚れにくい。価格はオープン。実勢価格は破れにくい障子紙「タフ・トップ」とほぼ同じで、幅955ミリメートル×長さ30メートル1本で1万1250円(消費税抜き)程度。

 両製品は和紙の弱点をカバーする機能を持たせて和紙の用途を広げるのが狙い。内装材関連の展示会などでアピールして顧客を開拓する。

日刊工業新聞2018年12月11日

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