大英博物館の所蔵品に国宝も、キヤノンのデジタル技術で作る高精度の複製品

展示や教育活動に活用する

 国立文化財機構文化財活用センターとキヤノンは、日本美術の名品を複製し、文化活動に活用するプロジェクトを始めたと発表した。文化財は保存が難しいため、展示機会が制限される課題があった。キヤノンのデジタル技術による高精細な複製品を活用することで、文化財に数多く触れる機会を創出する。ガラスケースを使わず作品をじかに鑑賞できる展示会や教育向けの活用、公共施設などへの貸し出しを行う。

 複製は1作品につき約1年かけて実施する。キヤノンの一眼レフカメラで撮影した画像を編集し、大判インクジェットプリンターで専用和紙に印刷。その後、工芸士らによる金箔(きんぱく)や表装を経て完成させる。

 第1弾として大英博物館所蔵の「平家物語 一の谷・屋島合戦図屏風」を複製した。18年度は国宝「洛中洛外図屏風」を、19年度は同「花下遊楽図屏風」、重要文化財「風神雷神図屏風/夏秋草図屏風」を複製する計画。

日刊工業新聞2018年11月2日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。