中国専用の高級包装紙、“自然"を表す色に違いあり!

特種東海製紙が独自ブランド

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カミラボ・玄宙紙
 特種東海製紙は4月、中国市場だけに照準を定めたファンシーペーパーの独自ブランド「和紙楽活(KAMI Lab.)」(カミラボ)を立ち上げた。高級品を包むパッケージや書籍用などに提案し、同社として本格的に中国市場の開拓に乗り出す。

 新規事業推進室長を兼務する柳川勝彦取締役は、カミラボについて「いい物を欲しいと思う富裕層をターゲットとした。類似品が多いので“本物の高級”を追求。2年近くかけて中国を回り、代理店などから意見をもらいながら開発した」と自信のほどを示す。

 ファンシーペーパーは意匠性を持たせた特殊紙。「中国人が“自然”といわれて抱く色は大地に近い色。日本人が思い浮かべる色とは違う」(柳川取締役)と中国で好まれる色や模様を厳選した。「触感にもこだわり、大胆にエンボス(凹凸)を入れた。まねするメーカーが出てきても、同じ品質で安定供給はできないはずだ」(同)と模倣対策にも万全を期した。

 4製品をまず投入。4月に上海市の展示会で披露した。続けて、現地の高級ホテルに代理店など300人を招待してイベントを開催。深圳市でもお披露目し、高級ブランドであることを浸透させた。どこでも「予想以上の反響だった」ことから、「中国に在庫を置き、欲しいと言われればすぐに出荷できるようにした」(同)。供給への安心感を持ってもらうためだ。

 初年度は200トンの販売を計画。3年後には年1000トン、10億円以上の販売を目指す。

 同社にとり、海外販売の強化は成長戦略となっている。柳川取締役は「10年後のあるべき姿から逆算し、何をすべきかとアイデアを出し、カミラボを開発した。カミラボを将来の主力事業にしたい」と意気込む。(文=編集委員・松木喬)

日刊工業新聞2018年7月13日

COMMENT

梶原洵子
編集局第二産業部
記者

〈自然〉からイメージする色が、中国人と日本人で違うというのは初めて知りました。中国は大地に近い色とのことですが、日本人は木や水あたりでしょうか?

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