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空中戦のシミュレーション、戦闘機と連動するシステムの利点は?

三菱重工が開発、コックピットに装置を取り付ける
 三菱重工業は戦闘機による将来の空中戦を想定した模擬システム(写真)を開発した。空中戦で発射されたミサイルの回避や、ミサイル・機関砲での撃墜などをシミュレーションできる。実弾を使った訓練などと比べ、コスト面の利点を強調し、航空自衛隊などへの売り込みを図る。

 空中戦のシミュレーション装置には、地上に設置するタイプがあるが、同社の模擬システムは戦闘機のコックピットに取り付けることで、飛行する戦闘機と直に連動するのが特徴。旋回によって生じる重力加速度、大空での緊張感など「地上シミュレーションでは味わえないリアル環境で、実戦に近い訓練ができる」(同社)。

 ミサイルや機関砲の軌道を、速度を含めて計算し、回避戦術や撃墜戦術を学ぶ。実際にミサイルや機関砲を撃なないため、これらの費用も節約できる。複数編隊での訓練で、訓練機数を減らせられるなど、限られた数の戦闘機を有効活用できる利点もアピールする考えだ。

 米軍などとの共同訓練の必要性も考えられるが「データを提供してもらえば技術的には連動が可能」(同)という。
日刊工業新聞2018年12月7日

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