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“モンスター田嶋”が送り出す超小型の電気自動車

観光地でのカーシェアリング用に供給開始、座席が横並びの理由は・・・
 タジマEV(東京都板橋区、田嶋伸博会長兼社長、03・5918・9006)は、2人乗り超小型電気自動車(EV)「タジマ・ジャイアン=写真」を完成、一部自治体向けに観光地でのカーシェアリング用として供給を始めた。2019年前半には自動運転システムの搭載も計画している。

 田嶋会長兼社長は、モータースポーツの世界で「モンスター田嶋」の愛称で知られている世界的なレーシングドライバーでもある。同社は慶応義塾大学発のEV開発ベンチャーで、17年に解散した「SIM―Drive(シムドライブ)」の事業を引き継ぐ形で18年4月に設立した。

 開発したタジマ・ジャイアンは、トラックなどに使われる頑丈なラダーフレーム構造を採用。ボディーに樹脂素材を使い低価格化と軽量化を実現した。100ボルト家庭用コンセントから充電でき、ダイヘン製非接触充電システムも搭載した。最高速度は時速45キロメートル。

 座席を横並びに配置したのも特徴で、「高齢者が夫婦で出かける際にコミュニケーションを取りやすくした」(田嶋会長兼社長)。

 公道走行への法整備が整えば、将来の市販化も想定する。価格は117万円(消費税抜き)からを予定。

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