スマホで自動車を自動駐車するシステム、2020年にも実用化

日立AMS、クラリオンが開発

 日立オートモティブシステムズ(日立AMS)とクラリオンは、スマートフォンを使った自動車の遠隔自動駐車システムを早ければ2020年に実用化する。日系完成車メーカーと共同開発に着手しており、実用化へスマホアプリケーション(応用ソフト)の操作性向上や車両の加速制動、操舵など制御の最適化を進める。走行時だけでなく、駐車でも高まる自動運転のニーズに応える。

 日立AMSとクラリオンの遠隔自動駐車システムは、運転手が駐車スペースの手前で降車し、スマホで車両を遠隔操作して駐車する。同様の操作で出庫もできる。人の出入りが困難な狭いスペースでの駐車などで役立つ。

 スマホの画面に表示された「駐車」ボタンを押し続けると駐車や出庫動作が進む。また画面には車両周辺の映像と進行経路をリアルタイムで表示するほか、車載システムが歩行者を感知すると自動で停止する仕組みも構築し安全性を高める。

 両社は16年12月に基礎技術を共同開発し、完成車メーカーへの提案を進めてきた。

 17年10月に国土交通省が遠隔自動駐車の安全基準を導入。時速10キロメートル以下、スマホなどリモコンでの操作は車両から6メートル以内、運転手の目視が必要と定めた。これによって必要な機能・性能がより明確になり、企業が実用化に向けた開発に取り組む環境が整ったという。

 遠隔自動駐車技術は独ボッシュや仏ヴァレオなどが先行し、独ダイムラーや独BMWの自動車が採用している。日系部品メーカーではアイシン精機などが注力している。

日刊工業新聞2018年10月23日

  

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