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関電不動産がシェアハウス参入、尼崎市に関西最大級の100室規模

 関西電力子会社の関電不動産開発(大阪市北区、勝田達規社長、06・6446・8821)は、シェアハウス運営の業界最大手であるオークハウス(東京都渋谷区)と提携し、シェアハウス事業に参入する。第1弾として兵庫県尼崎市内に関西最大級の約100室規模のシェアハウスを建設、2019年秋の開業を目指す。関電不動産は分譲マンションやオフィスビル、ホテルなどを手がける中堅不動産会社で、一段の事業領域の拡大を狙う。

 尼崎のシェアハウスは関電不動産が開発し、オークハウスに一括賃貸する形で運営していく。利用者は学生や外国人を中心に幅広く想定。関電不動産は、シェアハウスにおける運営実績やノウハウが豊富な点を評価し、オークハウスを提携先に選んだ。今後はシェアハウスのノウハウを蓄積し、土地オーナーの資産運用提案の一つに加えていく考えだ。

 オークハウスは首都圏を中心にシェアハウスを約6500室運営する。関電不動産と組んだ関西進出は新築物件では初めて。既存の学生寮をシェアハウスに転用した案件は京都市内で1件ある。オークハウスが運営するシェアハウスの入居者の内訳は外国人と日本人がほぼ半々という。

 現在、国内のシェアハウス業者は約800社。業界で最も多くシェアハウス物件を掲載する、ひつじインキュベーション・スクエア(東京都渋谷区)のウェブサイトによると、国内に約4万室あるといわれている。うち約6割が首都圏で、関西は約2割を占める。関電不動産は、関西圏でも今後の開拓余地が十分あると判断した。
日刊工業新聞2018年11月16日

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