“跡取り娘”が増えている

昭和女子大で女性経営者育成プログラムが開講

 昭和女子大学ダイバーシティ推進機構は、女性を対象とした事業承継者育成プログラムをスタートした。女性活躍の推進など社会の変化もあって女性が家業を引き継ぐ例が増えている。そこで企業経営などの専門家や事業承継した女性経営者らを講師に招き、2019年3月までに講義を計6回行う。女性経営者の育成を図り、中小企業の後継者難を解消しようとする狙いもある。

 プログラムの通称は「“跡取り娘”人材育成コース」。西武信用金庫、日本政策金融公庫など金融機関が協力する。運送業や不動産業などの後継者や後継候補者の11人が第1期生として参加した。同機構の熊平美香キャリアカレッジ学院長は「女性の活躍がすごく進んでいる。そうした中で女性が後継者として活躍する可能性は大いにある」と強調。女性経営者の後継者育成の支援に意欲を示した。

 第1回はソーシャルキャピタルマネジメント(東京都杉並区)の小林博之社長が「ファミリービジネスの心得」と題して講義した。同族経営のファミリービジネスには「オーナーシップ(株主)、ファミリー(創業家)、ビジネス(経営者)の三つの要素がある」と指摘。長く繁栄するファミリービジネスの条件10カ条として厳しいガバナンスの確立、次世代の強化、新事業への挑戦などを提示した。

 11月以降は同大を会場に毎月1回、組織マネジメントや人工知能(AI)時代を見据えた対応などをテーマに講義を開く。和菓子店「銀座あけぼの」を運営する曙(東京都中央区)の細野佳代社長、ゲージ・治工具・精密部品製造のダイヤ精機(同大田区)の諏訪貴子社長も講師として自身の経験を語る。19年3月の最終回には個人発表と修了式を行う。
(文=編集委員・渡部敦)

日刊工業新聞2018年11月8日

  

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