ボーイングと真っ向勝負、エアバスA350の実力は?―JALも2019年から導入
受注続々
欧エアバスの最新鋭中大型機「A350型機」の引き渡しが本格化している。ローンチカスタマーのカタール航空に続き、アジアで初めてベトナム航空も受領した。A350はエアバスが米ボーイングの大型機「777」に対抗する機材として開発を進めてきたもので、現在、781機を受注。2019年には日本航空(JAL)が、主力の777の後継機として導入することを決めており、今後、日本でも受け入れ態勢の整備が求められる。
A350は当初、A330をベースに、米ボーイングの中型機「787」との競合を意識して開発が進められ、基本型で245席程度の大きさだった。しかし、中型機としては、受注が思うように伸びず、ボーイングに水をあけられた。そのため「A350XWB」として設計を見直し、座席数を30席程度拡大。777に匹敵する大きさにしたことで、受注を伸ばし、現在は世界で40の航空会社やリース会社が781機を発注している。
A350は787と同様、胴体に炭素繊維強化プラスチックを使用するなど、軽量化により、同クラスの従来機に比べ、燃費効率の大幅な向上を図っている。その上、14年11月にエアバスとJALが実施したデモ飛行では、離着陸や飛行中のエンジンの静かさに驚く声が相次ぐなど、前評判も上々だ。JALの植木義晴社長も「最高の座席を作りたい」と、今後の機材開発に意欲を示した。
A350は13年6月に初飛行を実施し、14年12月にカタール航空が初号機を受領。1月にドーハ=フランクフルト間で営業運航を始めた。7月2日には、アジアでは初めて、ベトナム航空が受領。ベトナム航空は8月に2機目を受領する予定だ。今後は、今秋にフィンランドのフィンエアー、年末にブラジルのTAM航空に、それぞれ初号機を納入する計画。すでに4機を受領しているカタール航空も、年内に1―2機受領することになっており、今後さらに、世界で営業運航に投入されるA350が増えていくことになる。
6月にパリで開かれた航空ショーでは、ガルーダ・インドネシア航空が30機を発注するなど、受注も順調に拡大している。
A350は当初、A330をベースに、米ボーイングの中型機「787」との競合を意識して開発が進められ、基本型で245席程度の大きさだった。しかし、中型機としては、受注が思うように伸びず、ボーイングに水をあけられた。そのため「A350XWB」として設計を見直し、座席数を30席程度拡大。777に匹敵する大きさにしたことで、受注を伸ばし、現在は世界で40の航空会社やリース会社が781機を発注している。
A350は787と同様、胴体に炭素繊維強化プラスチックを使用するなど、軽量化により、同クラスの従来機に比べ、燃費効率の大幅な向上を図っている。その上、14年11月にエアバスとJALが実施したデモ飛行では、離着陸や飛行中のエンジンの静かさに驚く声が相次ぐなど、前評判も上々だ。JALの植木義晴社長も「最高の座席を作りたい」と、今後の機材開発に意欲を示した。
A350は13年6月に初飛行を実施し、14年12月にカタール航空が初号機を受領。1月にドーハ=フランクフルト間で営業運航を始めた。7月2日には、アジアでは初めて、ベトナム航空が受領。ベトナム航空は8月に2機目を受領する予定だ。今後は、今秋にフィンランドのフィンエアー、年末にブラジルのTAM航空に、それぞれ初号機を納入する計画。すでに4機を受領しているカタール航空も、年内に1―2機受領することになっており、今後さらに、世界で営業運航に投入されるA350が増えていくことになる。
6月にパリで開かれた航空ショーでは、ガルーダ・インドネシア航空が30機を発注するなど、受注も順調に拡大している。
アジア初導入、ベトナム航空の戦略
日刊工業新聞 2015年07月28日深層断面より