“プロ経営者”2代続けて退任のLIXIL、新体制で世界に挑む

国内事業の盤石化とM&A(合併・買収)の積極化を方針に掲げる

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(右から)潮田洋一郎取締役、山梨広一社外取締役、瀬戸欣哉社長兼CEO
 LIXILグループは31日、2019年4月1日付で山梨広一社外取締役(64)が社長に就任すると発表した。瀬戸欣哉社長(58)は退任し、取締役となる。またこれに先立ち、18年11月1日付で潮田洋一郎取締役(64)が会長兼最高経営責任者(CEO)に、山梨氏が代表執行役兼最高執行責任者(COO)に就任する。事業会社のLIXILの社長兼COOには大坪一彦副社長(60)が就任する。

 瀬戸氏は事実上の解任となった格好で、創業家出身の潮田氏は「積極的に経営に関わっていく」と強気の姿勢を示した。今回の人事発表については、19年3月期の業績予想を大幅に下方修正するなど業績悪化に伴うものではないとしている。

 潮田氏と瀬戸氏の間では、当初から今後の方向性について考え方に違いが生じていた。純粋持ち株会社と事業会社の経営は一線を画すべきだとする潮田氏と、それに異を唱えた瀬戸氏の考え方の溝は最後まで埋まらなかった。瀬戸氏は藤森義明氏の後任として社長に就任。プロ経営者が2代続いて退任という形に終わった。潮田氏は会見で「瀬戸氏も藤森氏も自分ができないことをやってくれた。大成功だと思っている」と述べた。

 潮田氏は今後の経営について、国内事業の盤石化とM&A(合併・買収)の積極化を軸に進める方針。国内においてシェアが低下している分野など改革を進めていく。M&Aについては陣取り合戦の様相も呈しており、「(建材メーカーの)米マスコなど世界の強力なライバルより優れた建材グループメーカーに育てていきたい」と意気込みを述べた。

【略歴】
山梨広一氏(やまなし・ひろかず)78年(昭53)東大経卒、同年富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)入社。90年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。14年イオン専務執行役、16年山梨広一事務所取締役、16年LIXILグループ社外取締役。東京都出身。

【略歴】
大坪一彦氏(おおつぼ・かずひこ)81年(昭56)トーヨーサッシ(現LIXILグループ)入社。09年トステム(現LIXIL)常務、16年LIXIL専務、17年取締役副社長、18年代表取締役副社長。福岡県出身。

日刊工業新聞2018年11月1日

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