東大で“早く数えるコツ”が発見された
ポイントは“小分け表示”
東京大学大学院人文社会系研究科の李琦助教と横沢一彦教授らは、人間が数十以上のものの数を数える際に、小分けにして表示すると数を早く数えられることを発見した。全体の数を推定する際も小分け表示では推定精度が高くなる。災害などの緊急時に、素早く数を把握する必要がある場面で有効になる。
実験では画面の丸の数を数えさせた。例えば41個の丸をそのまま表示する場合と、丸の配置は同じまま十字の分割線を引いた4分割表示、さらに分割線を重ねた16分割表示の場合を比較する。
丸が41個の場合は分割なしで約19秒かかっていたが、4分割で約16秒、16分割で約12秒に短縮した。全体を見て数を推定する誤差も分割数が増えると小さくなった。早く効率的に数を把握する工夫として有効になる。
実験では画面の丸の数を数えさせた。例えば41個の丸をそのまま表示する場合と、丸の配置は同じまま十字の分割線を引いた4分割表示、さらに分割線を重ねた16分割表示の場合を比較する。
丸が41個の場合は分割なしで約19秒かかっていたが、4分割で約16秒、16分割で約12秒に短縮した。全体を見て数を推定する誤差も分割数が増えると小さくなった。早く効率的に数を把握する工夫として有効になる。
日刊工業新聞2018年11月1日