大学の授業出席情報、スマホで登録するシステム

藤和エンジニアリングが投入

 東和エンジニアリング(東京都台東区、新倉恵里子社長、03・3255・1661)は、大学向けに、学生が所有するスマートフォンを使って授業の出席情報を管理するシステムを12月3日に投入する。従来のICカードを活用したシステムに比べ、導入コストは半分以下に抑えられる。50教室を1セットとした場合、管理サーバー、アプリケーション(応用ソフト)パッケージを含め、消費税抜きの価格は約640万円。3年間で100セットの提供を目指す。

 東和エンジニアリングが提供する大学向けサービス「クレバ!出席管理システム」は、特定の場所を対象にした情報配信システム「クレバ!」を、出席管理向けに特化した。クレバ!は情報を発信したい場所にビーコン(発信装置)を設置し、利用者がスマホを使ってさまざまな情報を取得できる。

 大学向けは、教室に2台のビーコンを設置する。学生はスマホに専用アプリをインストールし、授業を受ける時にボタンを押すだけで出席登録が可能。学生の履修情報とも連携するため、情報管理が容易になり、教師の負担も減る。

 これまで大学の出席管理はICカードの利用や紙の出席用紙を記入することが主体だった。管理する教師に負担がかかり、ICカードは設置コストのほか、友人による出席代行が可能になってしまうという課題があった。

 クレバ!出席管理システムは、位置情報を基に滞在時間も記録するため、出席代行の防止だけではなく、学生の登校状況把握や安否確認にも活用できる。大学側はビーコンをインフォメーションボードと連携することで、図書館など各施設の案内といった情報発信用途でさまざまな応用が想定される。

日刊工業新聞2018年10月26日

葭本 隆太

葭本 隆太
10月26日
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紙管理に比べるとかなり教師の負担は減りそう。とはいえ、小売店などでスマホ決済の導入によるキャッシュレス化を進めようとすると、スマホを持っていない高齢者などが対応できないため、完全キャッシュレス化は難しいという話を聞きますが、同じような(スマホを持っていない大学生がいるという)心配はないのかがちょっと気になります。

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