“スマホ証券”、「1000円から」のお手軽投資は広がるか

新興企業などが若者に訴求

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スマートフォン取引に特化した証券会社のアプリを操作する投資家ら(東京都内)
 スマートフォンを使った株取引に特化した「スマホ証券」が注目されている。「1000円から株が買える」をうたい文句に、スマホアプリで証券投資が簡単に少額からできるのが特長だ。

 スマホ証券の先駆けは「One Tap BUY(ワンタップバイ)」(東京)。中国株専門のインターネット証券を手がけた経験を持つ林和人氏が創業し、ソフトバンクが出資する。一般に決められた単元株数(最低売買単位)にかかわらず、1000円から売買でき、銘柄選びから売買まで3回の操作で終えられるのが魅力だ。取引対象は日米の60の優良企業などに限られる。

 ワンタップバイの広報担当者は「どの株を選べばよいのか。大きな損失が出たら怖いという投資のハードルを取り除こうと考えた」と話す。川崎市の男性会社員(25)は「毎月1万―2万円を預金していたが低金利で増えないので、初めて株を買った。スマホで完結する手軽さが良い」と話す。

 スマートプラス(東京)はスマホアプリ「STREAM(ストリーム)」を使い、手数料を無料にする株取引を始めた。市場取引での差額や金利収入などで収益を稼ぐ事業モデルだ。インターネット交流サイト(SNS)で情報交換しながら売買できるのが売りだ。

 FOLIO(フォリオ、東京)は「ドローン」や「コスプレ」などテーマ別に関連する銘柄をまとめている。テーマ別に10万円から分散投資が可能だ。7月にアプリを公開し、投資未経験者に働き掛けている。証券界では顧客の高齢化が進んでおり、各社は「株の買い方を変えよう」(スマートプラス)と若い世代に訴えている。

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金融とITを融合したフィンテック関連の新興企業とソフトバンクや大和証券グループなど大手が組み、スマホで新たな顧客の開拓を進めている。 (日刊工業新聞・浅海宏規)

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