顔認証で開く“未来ドア”も、東京・多摩にマンション博物館

長谷工コーポが80周年記念事業で新設

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独特の進化を遂げる日本の集合住宅を学べる(360度シアターの映像)
 長谷工コーポレーションは23日、長谷工テクニカルセンター(東京都多摩市)内に「長谷工マンションミュージアム」を完成した。集合住宅の歴史、建物ができる過程、間取りプランの変化や未来の住まいなどを一堂に集め、見て、触れて、感じて、学べる。仮想現実(VR)、人工知能(AI)や顔認証システムなど最先端技術も体感できる集合住宅の“情報発信拠点”だ。

 長谷工グループが創業80周年記念事業の一環で技術関連機能を集約、開設した長谷工テクニカルセンター。移転・拡張した「長谷工技術研究所」「長谷工グループ技術研修所」、総合監視を手がける「長谷工コミュニティ アウル24センター」に加え、新設したのが同ミュージアムだ。

 「集合住宅に特化した施設」(長谷工テクニカルセンター・長谷工マンションミュージアムの江口均館長)は、九つのゾーン別に構成。来場者が設計や建築にも興味をもてるよう最新技術を駆使した展示が目を引く。

 例えば、「はじまり物語」は床にも映像が這うように映る360度シアターにより、生命・人類の誕生から集合住宅の成り立ちを放映。古代ローマ時代や独特の進化を遂げる日本の集合住宅を学べる。

 「まるごとマンションづくり」は企画・設計から建物が完成するまでをVR映像で体感できる。杭打ちやコンクリート打設の確認、外装・内装工事など工事現場の疑似体験が楽しめる。

 東京ガス、ソフトバンク、YKK APと近未来マンション像を提案するのが「これからの住まい」。生体情報を自動計測して窓にスケジュールを写すほか、顔認証システムでドアを開ける「未来ドア」も実演する。

 「暮らしと住宅の変遷」は1970年代の規格型分譲マンションと現在の間取りを実際のモデルルームで再現した。トイレやユニットバスなど水回りや居住スペースの設備を比較でき、違いや進化が一目で分かる。

 パネル展示も集合住宅の歴史や販売用のパンフレット100枚を飾るなど趣向を凝らし、来場者を飽きさせない内容となっている。

 2019年1月からは一般公開(事前予約制)し、その魅力を社外に発信する。「多くの方に理解を深めてもらいたい」(江口館長)と期待を寄せる。

日刊工業新聞2018年10月24日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

今年度上期のマンションの発売戸数は1992年以来の低水準になるなど、価格の高止まりなどで市場全体ではやや低調も、長谷工は受注シェアを伸ばして好調。「マンションのことならは・せ・こう」のCMも定着している感がありますが、そのCM効果も上々のようです。

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