動力はゴムベルトと布の変形収縮、1分で装着できるアシストスーツ

早大などが開発、日野自動車の工場で評価中

 早稲田大学理工学術院の田中英一郎教授の研究グループは旭蝶繊維(広島県府中市)と共同で、持ち上げ動作時に腕と腰を補助するスーツ「イージーアップ」を開発した。ゴムベルトと布の変形収縮で補助する仕組みで、1分程度で装着が可能。実験では持ち上げ動作時の筋活動の最大値が3―5割、減らせたという。現在、日野自動車の工場で評価を始めており、2019年1月に商品化する考え。

 物を持ち上げる際、腰や膝を曲げるとゴムベルトにより腕が持ち上がる構造をもとに、上半身には袖、下半身には背中から足裏までベルトがある補助スーツとした。

 背面にある四角形の布が変形し、対角線の一方が延びると他方が縮むことにより、左右非対称の動作に柔軟対応できる。長さの異なる2層の伸縮性のある布構造で、着用者が少し腰を曲げた場合はやわらかい1層目だけを作用させ、深く腰を曲げると2層目も発動する。

 スーツには腰だけでなく腕も補助してほしいとの声が多いという。介護のほか、農業や建設現場などに採用を見込む。モーターや空気圧を使うスーツより安価・軽量にでき、装着が楽な点を強調する。

日刊工業新聞2018年10月19日

  

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