“ペット家電”市場が熱い!

飼育数増加で見守りやにおい対策の需要が高まっている

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シャープの「プラズマクラスター」シリーズ新製品
 犬や猫などペット市場の拡大をにらみ、専用家電が増えてきた。シャープは11日、ペット専用の運転制御ができる空気清浄機を11月に発売すると発表。パナソニックも12月に、外出先からペットの様子を確認できる家庭用ネットワークカメラを発売する。国内ペット飼育数は、15歳未満の子どもの数を超える。また、人と同様にペットも長寿化が進み、飼い主は健康や安心などに心を砕く。“ペット家電”が一大市場に成長する期待が高まる。

ペット情報登録


 シャープの新たな空気清浄機は、あらかじめペット情報を登録しておく。犬なら、室温が高くなると暑さを和らげるため送風を強化し、猫なら、室温が低くなると直接風が当たらないように送風制御する。猫が操作パネル上に飛び乗っても誤作動しないように、ロックがかかる機能もある。

 植田宜裕PCI商品企画部長は、「ペットが家族の一員と見なされている」点に注目。子ども向け機能などと同様、付加価値につながると判断した。

 また、シャープはペットの高齢化問題をにらみ、犬や猫の健康状態を測定するIoT(モノのインターネット)機器を提供ずみ。2020年度にペット関連全体で、年間売上高100億円を目指す。

におい対策


 パナソニックは、動くペットを自動追尾する家庭用ネットワークカメラを12月に投入する。同カメラは元来、共働き世帯向けに子どもなどの見守りが主な用途だった。一方、「留守中のペットの見守りや、逆にくつろぐ姿を見たいという要望が多くあった」(同社)ことから、この新製品を開発した。ペットにここまで特化した製品は、同社でも前例がないという。

 アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)も、ペットの抜け毛やにおいの対策を強化した空気清浄機などを15年に発売ずみだ。

高齢化に対応


 総務省によると日本の15歳未満人口は、4月1日時点で1553万人。37年連続で減少している。ペットフード協会が17年末に公表したデータでは、国内の犬と猫の飼育頭数は合計約1845万頭。犬は減少、猫は微増傾向にある。高齢化社会が加速する中、「高齢者ほどペットを飼う傾向にある」(シャープの植田部長)と、追い風だ。

 また、高齢化したペットの健康問題に悩む飼い主が増えているほか、近年はペットを室内で飼う場合が多いため、におい対策などの需要が増えているという。

 約1兆5000億円とされるペット市場は現状、主に食品などで構成される。家電が食い込める余地は、十分ありそうだ。
(文=大阪・平岡乾)

日刊工業新聞2018年10月12日

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