災害時に動けるリーダー育成を!東大が開設する“トレーニングセンター”

実戦訓練やノウハウ伝授の課題解消に貢献する

 東京大学生産技術研究所と同大大学院情報学環は、災害時に職場や地域でリーダーとなる人材を教育・訓練する「災害対策トレーニングセンター」を開設する。全体を段階で分けて解決する「プロセス思考」マネジメントを導入した意思決定により、知識と行動を連動させたリーダーを育成する。研修を11月に試行し、19年度に本格化する。

 新センターの研修対象は自治体や公的機関の職員、企業やNPO法人のメンバー、地域防災リーダーなど。センター長は目黒公郎同大教授だ。活動場所は同大駒場キャンパス(東京都目黒区)とサテライト拠点(静岡県南伊豆町)で、柏キャンパス(千葉県柏市)での仮設施設も検討している。将来は自治体向け有料研修でセンターの自立運営を目指す。

 日本では自治体の地域防災マニュアルなどの整備は進むが、災害遭遇時に迅速に判断して動く実践訓練やノウハウ伝授が欠けている。新センターは米国やインドネシアの先進例を参考に、災害対応の最新の知見や技術も活用して行う。

 生産技術研究奨励会の会員約20社の参加も期待する。すでに研修プログラム作成に向けたトレーニングを、南伊豆町の廃校施設や防災センターを活用して8月に実施した。

日刊工業新聞2018年10月11日

国広 伽奈子

国広 伽奈子
10月11日
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災害時の混乱の中で適切な行動を取れる人は多くなさそう。誤った情報も流れやすい状況下で、周囲を導けるリーダーの存在は重要です。大規模災害が相次ぐ中で注目が集まりそうです。

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