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好調な第三のビール“本麒麟”が捉えたニーズ

年間販売目標は当初5割増の約790万ケースに
好調な第三のビール“本麒麟”が捉えたニーズ

第三のビール「本麒麟」

 キリンビールの第三のビール「本麒麟」が好調に売り上げを伸ばしている。3月の発売後、「ビールのような飲み応え」で人気に火が付き、当初は供給が追い付かずに出荷を絞った。6月には当初の年間販売目標約510万ケース(1ケースは大瓶20本換算)を、約5割増となる約790万ケースに上方修正している。本麒麟は低価格帯の第三のビールの中でもビールに近い、高品質な味を追求した。上質な苦みが特徴のドイツ産ホップを一部使用したほか、通常より1・5倍長い、長期低温熟成製法を採用し、コクが強く感じられる味わいに仕上げた。

 同社広報担当は「第三のビールのユーザーが求めているのはビールの本格感。ユーザーの約6割が『本当はビールを飲みたい』と感じている。本麒麟がこのニーズを捉えた」と説明する。

 本麒麟は年3200万ケースを販売する第三のビール「のどごし〈生〉」以来の大ヒット商品。キリンはのどごし〈生〉のような主力ブランドの一つに育成する。
日刊工業新聞2018年10月8日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
キリンビールは主力ビール「キリン一番搾り」の販売も好調のようで、年間販売目標を期初の前年比マイナスの見込みから一転して同2・6%増の3100万ケースに上方修正しています。

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