“ビール離れ”寄せ付けず、「キリン一番搾り」販売目標を2.6%増に上方修正
テレビCMや店頭・飲食店の販売活動が奏功
キリンビールは主力ビール「キリン一番搾り」の販売が好調なことを踏まえ、2018年の販売目標を期初の前年比マイナスの見込みから一転して同2・6%増の3100万ケース(1ケースは大瓶20本換算)に上方修正した。17年9月に大幅刷新し、集中的に投資してきた。ビール市場が低迷する中、缶製品は7月まで12カ月連続で販売数量増を確保したようで、業務用を含めた全体を押し上げた。これを踏まえプラス成長に転換した。
キリンは「一番搾り」の18年期初目標を同1・0%減の2990万ケースとマイナスに設定していた。リニューアル効果の継続を期待した一方で、“ビール離れ”というトレンドや4月に予定していた業務用値上げを織り込んでいたため。
その一方で、主力ブランドとして集中投資を継続し、テレビCMや店頭・飲食店での販促活動を強化してきた。この結果、コンビニエンスストアや量販店向けの缶製品の販売が好調に推移。18年1―6月で前年同期比約15%増となった。7月についてもプラス着地が確実とみられる。
ただ4月に業務用値上げを実施したことの影響もあり、業務用ではマイナスになる月もあった。それでも缶製品が減少分をカバーし上回るほどの勢いとなった。一番搾り単体(派生製品を含まない)の1―7月の販売で前年同期比約3%増前後に達したもようだ。
キリンは一番搾りのほか第三のビールで4月に発売した「本麒麟」の販売目標を年790万ケースに引き上げておりビール類全体でも年間目標を期初予想の前年比0・3%増の1億2880万ケースから同約7%増の1億3740万ケースに上方修正した。
キリンは「一番搾り」の18年期初目標を同1・0%減の2990万ケースとマイナスに設定していた。リニューアル効果の継続を期待した一方で、“ビール離れ”というトレンドや4月に予定していた業務用値上げを織り込んでいたため。
その一方で、主力ブランドとして集中投資を継続し、テレビCMや店頭・飲食店での販促活動を強化してきた。この結果、コンビニエンスストアや量販店向けの缶製品の販売が好調に推移。18年1―6月で前年同期比約15%増となった。7月についてもプラス着地が確実とみられる。
ただ4月に業務用値上げを実施したことの影響もあり、業務用ではマイナスになる月もあった。それでも缶製品が減少分をカバーし上回るほどの勢いとなった。一番搾り単体(派生製品を含まない)の1―7月の販売で前年同期比約3%増前後に達したもようだ。
キリンは一番搾りのほか第三のビールで4月に発売した「本麒麟」の販売目標を年790万ケースに引き上げておりビール類全体でも年間目標を期初予想の前年比0・3%増の1億2880万ケースから同約7%増の1億3740万ケースに上方修正した。
日刊工業新聞2018年8月10日