アサヒ、スマホ決済対応の自販機でインバウンドを狙う

  • 2
  • 5
ウィーチャットペイ対応自動販売機(中央左の広告スペースがQRコードを表示する部分)
 アサヒ飲料はスマートフォンを使い現金なしで決済できる「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」対応の自動販売機を観光地を対象に展開する。訪日外国人(インバウンド)の増加でキャッシュレス対応のニーズが増えるとみて、東京都と大阪府でテスト設置し検証。この結果、一定の需要があることが分かり、今後、ロケーションを選別しながら設置を進める。

 ウィーチャットペイではスマホの専用アプリケーションで販売商品についている2次元コード「QRコード」を読み取る。同アプリに紐付けした銀行口座やクレジットカードで決済する仕組み。中国などで普及している。

 アサヒは対応自販機の広告スペースを活用し、商品のQRコードを表示するディスプレーを組み込んだ。7月下旬から同自販機16台を東京の浅草やお台場、大阪の天王寺などにテスト設置し、9月末まで検証。一部の自販機でシステム決済した売上本数が、自販機総売上本数の数%を占め、設置場所次第で一定の需要があることが分かった。

 購入意向を調べると、水のほか、「三ツ矢サイダー」などの炭酸飲料、「カルピスウォーター」などの乳性飲料が上位だった。特徴が分かりやすい商品や海外で親しみのある商品が人気があることも分かった。

 アサヒは結果を踏まえ、観光地を中心にロケーションを選別しながら、キャッシュレス自販機を設置する。2019年のラグビーワールドカップ日本大会や20年開催の東京五輪・パラリンピックなどを控え、インバウンドのさらなる増加が見込まれており、需要の高いロケーションを割り出して設置する。

日刊工業新聞2018年10月5日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

訪日外国人観光客の多くを占める中国はキャッシュレス決済比率が約6割にも上ります(日本は約2割)。インバウンド需要を狙う上でスマホ決済対応は不可欠ですね。

関連する記事はこちら

特集